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幼児の経験世界 アニミズム

寒風の中、車を走らせていると、チャイルド・シートに座った娘が一言。

「プゥートが練習しているんだね」 何のことだろう?そうか!

NHK、おかあさんといっしょの企画、モノランモノランに登場するあのキャラクターのことだ。プゥートは、風神の孫。立派な風神になるべく、風を起こす修行に励んでいるという設定。ちなみに、その友達は、水神の孫、スイリンと雷神の孫、ライゴーである。

今日のプゥートは、とりわけ気合が入っているようだ。娘は、この寒風からプゥートの意志を感じ取ったわけ。

自然の力をキャラクターにあてはめたモノランモノランは、まさにアニミズムの具象化である。この点、なかなか奥行きがある。前作のチョコランタンのキャラクターはそれなりにかわいかったのだが、こういった伝承的かつサイキックなパワーはなかったなぁ。

心理学上、アニミズムは原始的な思考とされる。けど、自然に命を感じる感性なんて結構なことだ。その洗練された形は日本の神道の中にもある。

対極は機械論的自然観、これは人類史上かなり新しい。つまりはニュートンとかデカルトの業績によるわけだ。これが今でも世界を席巻している。

その分何が失われたか、これも重要。機械論的自然観に突っ込みをいれた本として、モリス・バーマン著「デカルトからベイトソンへ」をおすすめしたい。

The Reenchantment of the World これが原題だが、日本語版では副題に使って、世界の再魔術化、と訳している。

なんだかきわものじみているが(この本、表紙が妖精画だよ)、かの松岡正剛氏によれば、Reenchantmentを新たに魅了する、と解した方がいいだろうとのこと。さすがである。あのベイトソンも、オカルトにはまらないように気を使っていたわけだし。

幼い子どもたちは、いつも世界に魅了され、飽きることがない。大人になったら、少しは哲学でもして、世界に飽きない努力が必要かも。

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