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トイレの神様のこと その5 サンタクロース

サンタクロースは、いわば冬の来訪神。彼は、煙突から訪問する。キリスト教文化から考えてはよくわからない。というか、元来別物と考えた方がいい。聖人であるセント・ニコラスは、長い年月のうちに特定宗教を超越した来訪神になったわけ。日本のナマハゲもその類。

彼は、チワー、サンタです、お届けものがあります、なんて玄関から入ってこない。なぜ煙突かといえば、その下に暖炉があるからだ。

火とは、民俗学的にいえば、宇宙(コスモス)と、民家(小さなコスモス)をつなぐ接点である。この関連はこのシリーズの最初に書いた。

日本的にいえば、暖炉が神の依代(よりしろ)ということになろう。暖炉を、特別な力の媒介と考える発想はハリー・ポッターの話の中にもある。逃亡中のシリウス・ブラックが、ハリーと連絡を取り合うのも、暖炉であった。この方法、魔法使いとしては、理にかなっている。

植村花菜のおばあちゃんが、ヨーロッパ人だったら、トイレ掃除の代わりに、煙突掃除を勧めたかも知れない。これも難儀なことだから、ご利益は間違いない。掃除しないと、サンタクロースに失礼じゃないか。

クリスマスも近づいた。家に煙突のある人は、率先して掃除しよう。ない?それは残念だ(うちもだけれど)。オマケに最近は、オール電化とかで台所にも火が消えてしまった。これは民俗学的に蛮行である。北京原人より野蛮かも。人類発祥以来の伝統だよ。

できれば、新年までに大掃除くらいしよう。家を汚くしていると、よい歳神様が来てくれないよ、と考えるのが日本の伝統。

まずはクリスマス。信徒は別として、教会のミサに行かなくても、ケーキにロウソクくらい点してみよう。みんなで輪になって、身近に生の火を見ると、とても心が清浄になるものだ。何万年の間、どんなに過酷な時代だって、人類はみな、こうやって夜をすごしてきたんだ。

では、皆さん。良いクリスマスを!

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