幼児の経験世界 移行対象に出会う
移行対象とは何か、一言でいえば、乳幼児が特段の愛着を示す特定の物で、自立の足がかりとなるものでもある。これは、イギリスの精神分析医ウィニコットの理論に基づいている。
昨夜、押入れを整理していたら、長い紡錘形の抱き枕が出てきた。これで娘と遊んでみたら、なかなか盛り上がった。
朝になり、コイツにビニールテープを加工した目をつけてみた。さらにバカ受けした。形状から、ナメクジ(slug)みたいなので、スラッギーと名づけた。
スラッギーを同席させると、朝食もさくさく食べる。自分から、分けてやるほど楽しんでいる。朝食が終わっても、格闘して一緒に遊んでいる。実に、頼もしいナメクジだ。
遊んでいるうちに、目がとれてしまった。残念至極である。しかし、娘はめげなかった。どこからか、布製ガムテープの切れ端を探し出し、目の位置に貼り付け、私の前に得意げに差し出した。そこで、目を書き加えてやると、「カワイー」という。
スラッギーにバイバイして、保育園に行く。いつもより、すんなり家を出ることができた。コイツは使える!(経験者なら分かるだろうけど、2歳児にもなると、ダダをこねたら手におえない)
適切な移行対象は、子守に役立つ。けど、ウィニコット先生いわく、子どもが選ぶことが肝心。思わぬ偶然に期待するしかない。
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