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「ノーコメント」の対話術

私たちが会話をする場合で、強いられえて言わなくてもいいことを言ってしまう、あるいは苦しまぎれの嘘をつく状況ってあるだろう。後から困ることが多い。そんなときは、「お答えできません」と応えてみることも選択の一つ。一時は荒れるけれど、かえって禍根が残らないことが多い。

あえて信頼関係を守る必要のない、緊張関係のあるやり取りなら重要だ。つまり、相手に突っ込みどころを与えないという守りの技。海外の報道で、当事者が「ノーコメント」を使うことがよくあるが、日本的な気配りの中ではなかなか使うことができない。けれど、世知辛い世の中では、それも必要。

刑事被告人が、「黙秘します」って、応える場合も同じ原理だ。かえって裁判官の心証が悪くなることもあるだろうが、少なくとも公に嘘をつくことを免れることができる。

電話セールスのテクニックの一つとして、質問による誘導がある。本来の意図を隠しながら話を進めるわけだ。なかなかよくできたマニュアルがありそう。

経済状況のアンケート(是非ご意見をとか)って、結局金融商品のセールスだったりして。

僕自身、以前、不審なセールスを受けた際、「お答えしません」と言ってみたことがある。そうしたら、相手は逆切れしてしまった。「質問しているのは、こっちです!」ってこれでは本性暴露だよね。マニュアルでは想定していなかったらしい。これでは、後が続かない。というより、そもそも答える義務なんてない。

プロ犯罪者とか、悪意のあるクレーマーとか、相手に無理やり嘘をつかせる、実現不可能な約束をさせることがよくある。こうして、負い目を持たせ、切り込む糸口を探るわけだ。こういった場合にも、「ノーコメント」を使う余地がある。言い方をいろいろ工夫する必要があるけど。

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コメント

こんにちは、エリウゲナさん。わたしのブログにお出でいただきありがとうございました。
「ノーコメントの対話術」は電話での勧誘を断るときに応用できそうですね。私はマンションの押し売りなど、もう何も聞きもせず押し売りだと分かった瞬間に電話を切ってしまいます。こうした防衛術は重要ですね。

呼戯人さん、こんにちは!
書き込みありがとうございます。
こんなやりとりでまた一週間が始まると、気持ちのよいものですね。

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