« ブルターニュとそば食そしてケルト | トップページ | ふりこめ詐欺の臨床心理学 »

八丈島紀行その6 八丈方言とゲール語

歴史民俗博物館の資料によれば、八丈島の方言は、独自性の強いものだそうだ。その理由の一つは、伊豆諸島の中でも黒潮によって隔てられていたことにある。

日本語の古い形態を残しているが(万葉集で使われる言葉との共通性)、不特定外部からの移住者の影響も大きいとされる。

残念ながら、方言ネイティブの方と会話できる機会はなかった。というより、本土標準語で会話してくれた場合もあったろう。少なくとも、保存運動が確認されたことはよいことだった。

アイルランドでも、ネイティブゲール語に触れる機会を持つことは難しい。しかし、ゲール語はれっきとした第一共通語である。ゲール語の保存の努力も(異論もあるが)強力になされている。

こういった言葉を日常生活に残そうとする努力の成果とは何だろう。目先の実用価値を考えるとあまり意味がなさそうだ。

しかし、自分とは何者か、この基盤を考えるうえで言語は無視できない。自分が何者かと問うことなしに、どう生きるかの答えは難しい。

日本も世界もグローバル化、方言や少数言語は廃れる一方だ。自分を資本主義市場に売り込むためには、公用性のある言語が重要だが、それが人生のすべてではない。自分=商品なんて構図がそのまま成り立つのなら、「自分」はいつでも代替可能なパーツでしかない。そんなのは、つまらない。

日本、世界を問わず複数言語でビジネスをこなす逸材がいるとしたら、「すごいなぁ」と僕は思う。ただし、別の世界の人のようにも感じる。加えて、立派に生まれ育った場所の方言を使いこなすことができたのなら、素の人間レベルで愛着も感じるだろう。

ところで僕にとっての方言は、名古屋弁と奥三河弁である。まだまだ勉強不足だけれど。

« ブルターニュとそば食そしてケルト | トップページ | ふりこめ詐欺の臨床心理学 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/448947/36986885

この記事へのトラックバック一覧です: 八丈島紀行その6 八丈方言とゲール語:

» 八丈島馬鹿 [八丈島]
先日のことです。私の友人が教えてくれたんですけど八丈島についてたくさんの資料を・・・お休みのお知らせ八丈島の宿スローハウス緑のモーツァルト八丈島の喫茶室スロースペースてぬきやマイルス10月20日~10月24日の間、お休みさせていただきます。ご不便をおかけしますがどうぞよろしくお願いいたします。...... 八丈島への旅13 - はーとらんど写真感 - Yahoo!ジオシティーズ2010年9月26日(日).八丈島への旅13.八丈富士に広がる雲が爽快でした。島の自然の優しさを見た思いでした。作成者mi... [続きを読む]

» 八丈島 [八丈島]
先日のことです。私の友人が教えてくれたんですけど八丈島についてたくさんの資料を・・・フラガール@八丈島コウリマナニエ: 青ヶ島に暮らす+++1/200のシンプル ...フラガール@八丈島コウリマナニエ,ここは伊豆諸島最南端。東京都青ヶ島村。縁あって青ヶ島に暮らしています。一住民の視点から青ヶ島の日常を綴ってみたいと思います。初めてお越しいただいた方は、『このサイトについて』を読んでくださいね。... ツーリング記録 八丈島ツーリング③(3日目:帰還)3日目はAM5:30起床、この日は島内最終日なの... [続きを読む]

« ブルターニュとそば食そしてケルト | トップページ | ふりこめ詐欺の臨床心理学 »