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ふりこめ詐欺の臨床心理学

「ふりこめ詐欺」の被害が続いている。ある地元警察の幹部から聞いた話によると、数千万円のケースも発生したそうだ。かなり新しい犯罪手口であるが、巧妙化が進み、確固とした犯罪類型になることが危惧される。

何でそこまで、だまされるのか?認知症あるいはそれに近い人が狙われるとか、一般の人でも推測がつくのかも知れない。もちろん、もっとマクロな社会的要因も加味されるべきだが、メンタル面に的を絞れば、「保続」がキーワードだと思う。

簡単にいって「保続」とは、思考の流れの切り替えが難しくなる状態のことだ。何を尋ねても同じことばかり、会話が成り立たない、これでは明らかに病的だが、その程度には相当ばらつきがあるし、また、年をとれば次第にそうなっていく。

つまり、ふりこめ詐欺についていえば、「これはうちの息子だ」と最初に思い込めば、考え直しがきかない状況にあるということだ。

ここで具体的な防止策を述べるつもりはないが、少なくとも40歳を過ぎたら保続に注意、くらいの感覚でいたほうがいいだろう。

詐欺に遭う心配というより、新鮮な生活感覚を保持することの意味もある。自分の子ども時代が、どれほどサプライズに満ちていたか思い起こしてみるといい。思考がルーティーン化すると、「なるほど!」なんて感覚は消えてしまうものだ。

もう少し深くいえば、基本的なことを疑い、見方、考え方を再構築すること。加えていえば、遊び心があればもっといい。今どき、怪しげなサプリメントで若さを保つよりも、こっちの感覚で心を若くすることの方がずっと優先すべき。

というわけで、このブログは突飛な話題を提供中。

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