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八丈島紀行 その3 植物

南国である。空港を降りてまず目に付くのが椰子。多くはビロウヤシだが、これが街路樹になっている。そして道路脇を埋め尽くす植物がキダチアロエ。もう少し気温が下がると、一面にオレンジ色の花を咲かせることだろう。

路地や山道の脇を見れば、モンステラ、カポック、フェニックス・ロベレニー、サンセベリアが植えられているというか、勝手に生えているというか、、、判別が難しい。

以上、多くが熱帯系観葉植物である。喫茶店やオフィスの鉢植えをイメージすればいい。これらが、半ば野生化している。見慣れた人に想定外の場所で出会うようなものだ。

そもそもこの島では、これらは外来種。ビロウヤシも江戸時代に導入されたものだ。

これだけで気候も分かる。雨は多めだろう。そして、少なくとも霜が降りない。この点、園芸家だったら重要事項である。アロエなんて一晩の霜でダメになるよね。

では、野生植物はどんな具合だろう。まずヘゴを挙げたい。木のように幹を持った大型のシダである。これには感動ものである。森になっていたりすると、ジュラ紀、白亜紀の地球の再現である。つまり、この植物、恐竜のエサの食べ残しみたいなものだ。要は熱帯雨林の植物なのだが、この島は、その北限にあたる。ヘゴほどのインパクトはないが、オオタニワタリも南国旅情を感じさせる野生シダである。

生物地理学的にいうと、八丈島を含む伊豆諸島はそこそこ独立している。本土と全く異なってはいないが、亜種みたいな生物が多いということだ。植物ガイドブックでは、伊豆諸島準固有、伊豆諸島固有、八丈島固有のカテゴリーを記載している。たとえば、有名な健康野菜、アシタバについていえば、伊豆諸島準固有種とされている。

海岸沿いの路傍でホタルブクロを見つけた。東京近辺の山野でもホタルブクロは多い。しかし、このホタルブクロは小さく引き締まった形態だった。これがシマホタルブクロだろう。

水のしたたる岸壁(いいねぇ!)ここには、ダイモンジソウ、詳しくはイズノシマダイモンジソウを見つけることができた。残念ながら花なし。

今回、訪問できなかったが、この島にはスゴイ場所がある。それは、八丈富士の火口だ。ギアナ高地?みたいに少し違った生態系があるらしい。湿原があり、なんと!モウセンゴケまで生えているという。このトロピカルな島であって、南方系のコモウセンゴケでなく、北方系のモウセンゴケである。

ただ、写真を見る限り魅力に薄い。あの独特の赤みが抜けているからだ。亜種になりかけている、ということか。

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