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妖精について その3 ネッシー妖精説

最近の日経記事による話。1930年代の英警察の記録によると、ネッシーの保護について真剣な問題意識があったそうだ。

そもそも、アイルランド、スコットランドには、水棲馬の伝承がある。動物型の妖精と考えればいい。これは、ケルト系特有の妖精だと思う。馬みたいな怪物が湖から上陸し、いろいろと悪さをするという話。スコットランドのそれは、結構凄惨なことをしでかす傾向がある。

ところが、近代化に伴い、妖精の類が次第に信憑性を失っていく。日本に「妖精」が紹介されたのは、明治以降だ。このころの英国の妖精のイメージは、羽が生えて飛んでいる小人みたいなもの。当時の日本人がオリジナルを知っていればfairyを「妖怪」と訳すべきだろうが、嘘っぽくかわいいイメージになっていたからあえて妖精という造語を作ったのだろう。

ところが、水棲馬のイメージは、近代的な思考の中でも形を変え生き延びることができた、と私は思う。もともとネス湖には、この手の伝承は豊富だった。たとえば、聖人がネッシーと対決したなんて話もある。これは、日本でいえば、修行を積んだ高僧が妖怪退冶をしたような伝承に相当する。

これが昔話に終わらなかった理由は、地球上には多種多様な生物がいる、かつて地球上には恐竜など巨大生物がたくさんいた、といった博物学的知見が広まったからだろう。つまり、水棲馬はリアリティ(現実味)の基盤を獲得することに成功したってこと。妖精がだめなら未知の巨大生物でいけばいい。

ネス湖ネス湖は大きく長い湖で、海にもつながっている。一見すれば何かいるかもって感じるはずだ。おまけに伝説付き、また、アザラシなど入り込むこともあるらしい。だから、いろいろ話に尾ひれがつく、といえば分かりやすいが、もっと重要なことがある。

それは、私たちの信じる現実は、それぞれの時代を背景に決まるということだ。現在「科学的」といえば、強力な信憑性を演出することができる。しかし、科学とは何かってマジメに考える人は多くない。

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