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新社会人のためのプラトン主義入門 その4

職場の宴会につき合わされ、いつの間にかオジサンたちのカラオケ大会が始まる。次々とオジサンたちが自己陶酔しながら演歌を歌っていく。そして、あなたの出番が来る・・・

(オジサン1)君もどうかね?

(オジサン2)どーせ俺たちには分からん若いもんの歌、歌うんだろ。

(私)ちょっと古いのを・・民謡とか。

(オジサンたち)ほー、いいね、どんな?

(私)ダウン・バイ・ザ・サリーガーデンズとか、ダニー・ボーイとか

(オジサンたち)何で民謡が横文字だぁ?

(私)アイルランド民謡なもんですから。これって明治時代に日本に入ってますよ、みなさん若いなあ(言いすぎ)

解 説

プラトンによれば、本当に大切なものは、普遍的で無時間的なものだ。新しいからいい、なんてことはいわない。資本主義経済の中で次々に生産されていく商品としての歌がある。その中には普遍性を獲得するものもあるだろうけど、大概のものは時代の中のエピソードに終わっていくだろう。その時代の若者を演じることは、社会的スキルとして重要だろうけど、それがすべてであっては人生はつまらない。世代を飛び越えることができないからだ。

あるアイルランド音楽を学ぶ講座の中で、孫みたいな生徒に混ざって異色の高齢女性がいた。ところがダウン・バイ・ザ・サリーガーデンズを聴いて、「それ、知ってます。女学校で学びましたから。」と応えたそうだ。

なんと彼女は、完ぺきな当時の日本語歌詞まで暗記していた!(大げさに)プラトン主義的にいえば、彼女の青春は、永遠性の中に位置づけられ、いまなお輝いている。

異常なまでに若さがもてはやされ、羨望される今日の時代風潮の中で、プラトン主義は相当に挑発的に使えると思う。

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