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新社会人のためのプラトン主義入門 その2

昨日のテレビニュースで、「一人で学食に行けない大学生」って報道があった。何それって、つまり”みんな”と一緒でなくては怖くてたまらないのだそうだ。

”みんな”っていってもね。卒業後まで付き合える仲間なんて、そんなにいないと思う。特に日本では、”みんな”とは特別な意味がある。また、使える言葉でもある。使えるとは、他人を操作するために効果的ということ。組織で働く場合には気をつけた方がいい。

先のブログ記事に付け加えていえば、プラトン主義の特徴のもう一つは言葉の意味を突き詰めて考えることにある。もちろん本来は、対話の中で哲学上の概念を明確にすることなのだが、日常的な会話の中で応用してみてもいい。

「みんなが君のことを○○○っていってるよ」

こういう言い方は誠実ではない、と僕は思う。間違ったことしているのなら、きちんと教えてくれればいい。こう、質問してみてはどうか。

「みんなって?」

多分、具体的には教えてくれない場合が多いと思う。いたとしても2、3人だろう。職場の対人関係に悩む人たちを相手にしていると、”みんな”を拡大解釈いている場合が多い。人類を敵にまわしているわけではあるまいし、蓋を開けてみればそんなもんだ。

問題の本題に切り込みを入れるのなら、

「あなたはどう思ってるの?」といえばいい。そうすると、相手はおのずと物事の是非に応える立場になる。

気の利いた職場では、やれコーチングやロジカルシンキングだとか研修を受けるかもしれないが、僕の意見では、その源流はプラトンにあると思う。

プラトンの哲学は、2千数百年読み継がれてきた。その中身のほとんどはソクラテスを主人公とする対話の創作的記録である。まあ、古代小説みたいなもの。ところが2千数百年の時を隔てても、臨場感が豊かで登場人物たちはとても生き生きをしている。このため、哲学書としてはダントツに面白い。あの手この手の対話のテクニックにあふれているので、日常場面でもとても応用がきくと思う。

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