« アイルランド旅行資金を欧州から調達する話 | トップページ | 新社会人のためのプラトン主義入門 その2 »

新社会人のためのプラトン主義入門 その1

桜も終わったし、こんな企画を考えてみた。なんでプラトンかといえば、このブログの題名にあるエリウゲナはプラトン系だし、今の世の中でこそ、プラトン的発想が結構使えると考えるからだ。

社会人になるということは、当たり障りなく、妥協をする処世術を身に着けていくことでもある。きれいに言えば、円滑なコミュニケーション能力を備え、組織に期待される人材になっていくことである。まあ、悪いことではないが、過剰適応という問題もある。

つまり、組織とその成員は利益が相反することもあるから、期待されるまま染め上げられていくことが必ずしも自分にとって善いことではないということ。

うつ病に追い込まれる人や、さらには自殺に追い込まれる人の中には、過剰適応型の人が多い。僕のかつての職場の例でいえば、研修所の教官がいきなり首吊りというショッキングな事件があった。若手の手本とならなければいけない重圧、そして組織特有の理不尽さなど、その背景にあったようだが、妻と幼い娘二人が棺桶にしがみつき号泣なんて、実に壮絶な葬儀だった。

組織のすごいところ、というか恐ろしいところは、彼の遺書まで研修に都合よく使ってしまうことだった!これには、まったく恐れ入ってしまったが、組織にとって成員とはやはり手段なのである。また、よくある例では、組織犯罪の尻尾切りにされてしまう場合もある。

自殺者にされたり、犯罪者にされるケースはまれとしても、メンタル的に自分を守ることは、やはり必要だと思う。

プラトン主義の基本は、物事の良し悪しをガツンと決める姿勢にある。これを組織の個人に応用すれば、「自分が立つ普遍的根拠を確立すること」だ。あまり前面に出すと、困った意固地な人にされそうだが、「これ以上は譲れません」といった基準は大切だと思う。その裏づけは「普遍的」ということがミソ。1000人のYESに、一人でNOといえる自信である(やりすぎか)。

プラトン主義とは、プラトニックラブという使われ方のように、きれいごとばかり言っている印象がある。けど、本当はペシミズムだ。イデアなもの、理想的なものは、本来あっちの世界のもので、こっちの現実世界にはそのまま実現できないことが前提なのである。

だから理想論ばかり振りかざして煙たがれても仕方がない。いざというときの最後の切り札にとっておけばいい。また、むやみにブレない態度で表現してもいい。僕が経営者だったら、「コイツ、使い勝手は悪いが、信頼を置いてみよう」と考える。

« アイルランド旅行資金を欧州から調達する話 | トップページ | 新社会人のためのプラトン主義入門 その2 »

思想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/448947/34334570

この記事へのトラックバック一覧です: 新社会人のためのプラトン主義入門 その1:

« アイルランド旅行資金を欧州から調達する話 | トップページ | 新社会人のためのプラトン主義入門 その2 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ