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正義(justice)について(市橋達也容疑者逮捕に関して)

昨日の大きなニュースといえば、市橋達也容疑者逮捕である。

被害者リンゼイさんの父のコメントの中にJUSTICE(正義)という言葉があったが、ぼくは、新鮮な印象を受けた。

日本の場合、重大犯罪の被害者とその遺族は、正義を実現せよ、とかこういった発想はあまりしないからだ。日本的に、加害者に深い反省の情を求める、これはとてもウエットでパーソナルな発想である。

もちろん、イギリス人だってそれが望ましいと思うだろう。ただ、当然に期待すべきこととは思わないように感じる。犯罪者と自分たちが同じ共同体、つまり心情的に共感の基盤があるとは考えていないからだ。だから、正義といった公の価値観が前面に出る。

最近、日本の刑事司法制度の中に、被害者や遺族が刑事裁判に参加する制度が取り入れられた。多くの被害者の関心は、反省を自ら問いただすことにあるが、かえって落胆する事例が多いそうだ。残念ながら、そもそも刑事裁判は正義を実現することが第一の目的であるし、凶悪な犯罪者ほど共感の心理的基盤はない。もし刑の軽減目的に反省の言葉を述べたとしたら、かえって正義に反するだろう。

付加的こういった修復的司法の観点も必要だが、やはり刑法の中核は、応報と社会防衛にあると思う。

これは余談、法務省の英訳は、Ministry of Justice である。

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