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2009年5月

電車の中でデカルト

電車に乗ったら、前の席の大学生がデカルトの方法序説を読んでいた。

透明なかばんの中には簿記検定の本も見えた。教養と実務、なんてバランスがとれているのだろうと関心した。

僕も学生時代に方法序説を読んだ。今でも印象に残っているところがある。簡略にざっくり言えば、こうなる。

人間は頭の良し悪しはあるけれど、理性(ポンサンス)はだれにでもある。これを元に、きちんと方向づけて自分なりの思考を積み重ねていくことが大切だ。なまじっか頭が良くても、間違った方向に突っ走るよりずっといい。

いわば、普遍的な良識をデカルトは述べているのだ。こういった思考のベースライン(教養)を学び、自分なりに消化することが大学生の仕事の半分だと思う。反対に、既成の思考プログラムを丸ごとパッケージにして人の頭に入れようとするのが新興宗教の方法。

もう古い話かも知れないが、オーム真理教事件とは、頭がよくても教養の足らない人たちの犯した事件だったと考えている。ところが今の大学教育は、脱教養に傾きつつあるようだ。地味な教養分野より、実務直結の勉強を重視し、すぐに使える人材を育成した方が大学の経営にもよいとか?なんだか、危ういなあ。そういえば、昨日のこと。オーム真理教がライバル視した某宗教団体が、政治団体を名乗って駅前でチラシを配っていた。「20世紀少年」は21世紀でもアリ?

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