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アイリッシュダンスとタップダンスについて

先の記事に書いた僕のダンス仲間とは、実はタップダンスを学んだ仲間である。今日はアイリッシュダンスとタップダンスの違いについて書いてみよう。

タップとは、そもそもコツコツ音を立てるという意味だ。結局のところ、タップダンスとは、金属のチップのついたタップシューズで踊るダンスのこと、としか定義のしようがない。このため極めて自由度の高いダンスの様式といえる。普通はジャズが多いにせよ、どんな音楽にも乗せられるし、達人ならばたとえ音楽なしでもいける。

このように自由度が広いため、流派によってその内容は相当に異なっている。A先生のところで学んだ人が、B先生のグループの中ですんなり踊れる保障はない。先の記事では、アイリッシュダンスの普遍性について書いたが、この意味でタップは実際に踊るという場面での普遍性はない。

僕は、発表会ステージに出るために特定の振り付けを学ぶ必要があったが、これは師匠のオリジナルか、師匠の属する団体内部で共有しているものだろう。その分、タップダンス関係者が一同に集う大きなイベントでは、まさに百花繚乱の趣で楽しむことができる。

一方、アイリッシュダンスの様式の多くは、まさにコツコツとタップする打撃系ダンスだ。金属チップは使わないにせよ、この意味でタップするダンスなのだが、革製のソフトシューズを使う様式もある。

決定的な違いは、まず音楽ありき、ということ。アイルランド音楽のリズムの基本形、すなわちリール、ジグ、スライド、ホーンパイプなどの違いが聞き分けられなければ話にならない。そして、これを身体にシンクロさせること、これがアイリッシュダンスの第一歩となる。反対に、ダンスを想定しないアイリッシュ音楽というものは、本来ありえない。アイルランド音楽において、唯一の例外は、歌唱を目的としたエアーと呼ばれる形式である。

最近、アイルランド音楽を楽しむ人が多くなっていることは、喜ばしいと思う。ただ、残念なことは、少しでもダンスを学んでくれたらなぁということ。ほんのちょっとステップが踏めるだけでいい。それだけで魅力倍増だと思う。そもそも、ボディに反応させることを主眼に進化してきた音楽なのだから。

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コメント

今年やっていた「ありふれた奇跡」というテレビドラマで、主人公の翔太が、
アイリッシュダンスを踊るシーンがあったそうです。

その回だけ、見られませんでした。

残念!!(ρ_;)

僕は、踊ってるのを見るのはスキですが、
自分では、あんまり、です。

そのテレビドラマのシーン知りませんでした。
情報をありがとうございます。

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