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2009年3月

アイルランドの曲 キャロランのコンチェルト(Carolan's Concerto または、Mrs.Power)

アイルランド最大の作曲家にしてハープ奏者、オキャロラン(Turlough O'Carolan)の代表曲がこれだ。この季節、小鳥たちの声が賑やかになってくると、この曲を思い出す。

バロック音楽、これが当時大陸では優勢だったのだが、アイルランドの音楽家たちもこの音楽の影響をうけ、オキャロランの作曲にも影響を与えている。この曲は、オキャロランの曲の中でも特にバロック調ではなかろうか。

僕にとってバロック音楽とは、宗教的でかつ抽象的な印象があるが、この曲にはとても生き生きとした自然の具象を感じる。それもそのはず、小鳥の声でオキャロランがインスピレーションを受けたという伝承がある。本当だと思う。いわば、小鳥たちから学んだ曲なのだ。

オキャロランはハープ弾きだったから、元はハープ曲である。でも、ティン・ホイッスルで演奏した方が本来の曲のイメージに合うと感じる。

僕がティン・ホイッスルを学んでいるからとはいわない。本当に、小鳥はティン・ホイッスルに反応するからだ。以前、東京都檜原村の行きつけのユースホステル(山の中にある)で、ティン・ホイッスルのカセットテープを流したことがあるが、辺りの小鳥たちのさえずりがとたんに盛んになったことには驚いた。このときのテープはアイルランドの著名なティンホイッスル奏者、メアリー・バーギンのアルバムだったが、ジャケットにはしっかり小鳥の絵が描いてあった。

小鳥たちと演奏を競い合うなんて、お伽の世界のようだが、可能だと思う。そのときはやはりこの曲だろう。

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