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「いないいないばあ」について

「いないいないばあ」、これは赤ん坊をあやす一発芸であるが、NHKの子ども番組の名前でもある。「いないいないばあ」を楽しむことができる子どもは生後6月以降といわれるが、つまりこれが最年少から楽しめるテレビ番組である。

実にわかりやすい。大人だって楽しめると思う。いちいち考えるものがない。ランクを一つ上げると、「おかあさんといっしょ」になるが、「おかあさんといっしょ」にはある程度のストーリーの展開がある。この点が、「いないいないばあ」との違いだ。そもそも「いないいないばあ」とは一発芸のようなもの、ストーリー抜きの一瞬の展開にすべてがある。

されど、いないないばあ、この芸ほど深い芸はないと思う。大切なものを失っても、大切なものは必ず期待どおりに戻ってくる。この喜びが「いないいないばあ」の本質なのだ。大切なものとは、大概の場合母である。たとえ今見えなくなっても、消えてしまったのではない、だから大丈夫、この原初の信頼関係があってこそ、この世に生を受けた者にとって、人生の最初の確たる一歩が踏めるのだ。

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