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オバマ大統領の就任演説

オバマ大統領の就任演説についてコメントしたい。

扇動的な選挙演説とは趣きを変え、彼の就任演説は、地に足の着いた堅実な倫理性を強調するものとなった。地に足がついたという意味は、建国の歴史を踏まえ、現状認識を明確したということである。

私なりに、これはと思うフレーズを選んでみた。

So let us mark this day with remenbrance,of who we are and how far we have traveled.

(今日という日を記憶にとどめよう。私たちが何者であるか、そのために、どれほどの道のりを歩んできたかという認識とともに)

僕の哲学の師匠の言葉を思いだした。アフリカの発展途上国がなぜ行き詰っているのか、それは、歴史認識が作られていないからだと師匠は述べていた。どのようにして今の自分たちがここにいるのか、これがはっきりしないと、これからどうしたらよいのか目標が見えないのだ。

植民地支配の影響で、過去の歴史が断絶し、国境線も地域の歴史性と無関係に引かれている現状がそこにはある。だから、いくら物的援助をしても次のステップが踏めない。本当に大切なことは、理念のある歴史教育だと彼はいっていた。

幸い日本という国には、あり余る歴史の蓄積がある。というかありすぎか。邪馬台国から先の敗戦まで包括的なビジョンを造るわけにはいかないだろう。日本の政治家に歴史哲学者になれとはいわないが、歴史に学ぶ深みのあるビジョンをもっと提示してもらいたいものだ。それは今この国が何を耐えなければいけないか、正当な根拠を与えるものである。

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