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2008年6月

夏至と妖精

夏至が近づいている。一応梅雨に入っているはずであるが、このところ気持ちの良い晴天が続いている。昼間は長く、夜は涼しい。アイルランドの真夏も、こんな気候だ。

シェークスピアの戯曲「(真)夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)」の、Midsummerとは、洗礼者ヨハネの日であり、夏至祭として祝われてきた経緯がある。対極にあるのが、ハローウィンやクリスマス。太陽の力が絶頂にある時期と最も弱まった時期が特別な日になっているのは、キリスト教が受け継いだ古代信仰の名残である。

ハローウィンがこの世のものでないものたちとつながるように、夏至祭も妖精たちの跋扈する日である。ただし、ハローウィンがかもし出す妖気のようなものはない。伝統的には、かがり火を焚き、ダンスを楽しむ日である。化かされるかも知れないけど、妖精と一緒に楽しんでもいい、そんな感じだろう。

シェークスピアは、この夏至祭前夜、妖精と人間が入り乱れた喜劇を書き残してくれたが、こんな気候のよい日には、このイメージがよくわかる。

真夏の夜の夢、と訳してもいいけど、日本で真夏とは、お盆のころか。とてもシェークスピアの描く快活な雰囲気は伝わってこない。その内容からして、むしろハローウィンに近いだろう。

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