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桜について

桜の季節になった。

私的には、種類が気になる。

日本の桜の筆頭、染井吉野は私の好みではない。山桜が好きだ。その次は鬱金桜。

山桜の渋い薄紅色の葉がなんとも好きである。水気をたっぷり含んだジューシーな葉がまさに花とともに萌え出でる。花を加えたこの繊細な色彩の取り合わせがなんともそそられるのだ。

日本の伝統に則して言っても、染井吉野はなんとも浅い。江戸時代にできたばかりの品種だから。日本の詩歌に詠われた桜とは、ほとんど山桜と言ってもよいだろう。古来詩人の霊感をそそってきた桜なのだ。

それに比べ染井吉野は花見の酔っ払いたちの桜と思う。花見の習慣が庶民に普及した江戸時代にぴったりだ。私の偏見によれば、吐寫物を肥やしにしているようなイメージがある。

また染井吉野は軍事的なイメージも強い。その究極は「桜花」。この兵器、分かる人なら分かるだろう。この「桜」は、散り際を売る染井吉野が必然だ。

梶井基次郎は、「桜の樹の下に屍体が埋まっている!」と書いたが、これは山桜がふさわしい。巨木になれば、それ位の凄みを持つものだ。なにしろ有史以前から日本に咲く桜である。老木も多い。

鬱金桜は、洋風のイメージが強い。染井吉野の底の浅い華々しさにくらべ、濃厚なゴージャスがある。新宿御苑の大きなそれは感動モノである。

萩尾望都の漫画で見たような記憶?があるが、洋館の庭に咲き誇るような光景が似合う。事実欧米で人気があるとも。少しレアな桜なので、発見する喜びもある。

私は見聞をレポートできないが、アイルランドにも桜が咲く。別に日本からの輸出ではない野生である。その名はまさに、wild cherry。小さな赤い実をつける。ただし、日本のように特別な意味が与えられている様子はない。

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