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2008年1月

アンチ・スピリチュアル

今年もスピリチュアルの流行る年になりそうだ。

最近の日経新聞だが、霊感物の悪徳商法がまた増えつつあるという。

予防となるアンチ・スピリチュアルな思想を紹介するならば、エピクロスの思想は結構使えるだろう。教科書的には、快楽主義者とされ、同時代の禁欲主義のゼノンのライバルとされる。

快楽主義といっても、煩わしいことに関わりあうことや、どうでもよいことに翻弄されることを避けることが主眼だ。彼の思想は分かりやすく、目的もはっきりしている。幸福になれるライフスタイルとは?今風にいえばこうなる。事実、彼は理想とする共同体を創設し、この中で満足しながら生涯を終えている。

プラトンや孔子が、理想国家を造ろうと奔走し、結局挫折したのに比べると実に対照的である。カール・マルクスはそれに比べ結構成功した。一時世界の半分を思想的に支配できたが、唯物論という点では、エピクロスの遠い弟子みたいなものだ。

幸福になるための手段として、彼(エピクロス)は唯物論を使う。ざくっと言えば、この宇宙は無限の空間の中で、無数の原子が偶然的な集合離散を繰り返している場であるとされる。

そこには、この世の背後に特別な力が働いているとか、定まった運命があるとか、私たちが霊的な存在の影響を受けているなどという考えが入り込む余地がない。あるがままの経験的事実を受け入れることが先決なのである。彼は霊魂の存在を認めたが、肉体とは不可分の、特殊な物質といったニュアンスである。当然不滅ではない。

プラトンは、死と向かい合うことに情熱を傾け、哲学とは死ぬための訓練とまでいったそうだ。一方エピクロスにとっての死は、無でしかない。

今風にいえば、

今生きているなら、「死」なんて関係ない。

死んだら、そもそも自分がいないことなので、自分とはさらに関係ない。

なんで、みんなそんなにむきになるのかなぁ?

まあ、こんなところである。サバサバしていて気持ちがイイ(快楽)。

ゲール語で謹賀新年

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

アイルランド関連のブログらしく、ゲール語でもご挨拶させていただきます。

Bliain nua faoi mhaise dhaoibh uilig

ブリアン  ヌア  フィー  ワーサ  イーブ  イーリイグ

直訳しますと、

幸福のもとにある新年をあなた方すべてに! という意味になります。

(解説)

英語だけの知識ではほとんど意味不明ですが、nua がnew ではないか?と少し推測がつきますね。Bliain nua が新年ですが、Bliainが年です。つまり、英語のように形容詞が名詞の前に来るのではなく、後ろに来るのです。

この点は、ラテン系の言葉と似ていますが、全体の印象として英語のようなゲルマン系の言葉より、ラテン系に近いように感じます。

とはいえ、ゲール語は、正統なケルト語の一種であることには違いありません。アイルランド語といってもよいのですが、私はゲール語と呼ぶ方を好みます。

ゲール語でゲール語をGeilge (ゲルゲ)といいますし、スコットランドにもゲール語が伝わっているので、言葉と文化の歴史が実感として伝わるからです。

日本人は、一つの国=一つの言語という発想をしてしまいやすいのですが、文化を掘り下げて考えるためには、あまりよくない固定観念だと思います。

では、話が飛びましたが、この一年、ぼちぼちとまいります。

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