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シャムロックの芽

シャムロックは、ウェールズのネギと同じくらい地味な国花だが、三つ葉の形がかわいらしく、意匠にも生かし易いため、アイルランドのイメージの一つとして大いに貢献している。

ところで、種を蒔いたシャムロックが芽を出した。図柄ではなく、生のシャムロックだ。最初はマメ科の双子葉植物の流儀にならい、楕円形の小さな双葉であるが、三枚目以降、お馴染みの三つ葉を芽吹く。図柄では分かりにくいが、やはりクローバーとはずいぶんと異なる。

聖パトリックの伝説によれば、シャムロックの三つ葉は父と子と精霊の三位一体説の象徴とされる。メジャーなキリスト教の教義の根本だ。しかしあるキリスト教原理主義のセクトによれば、これは数に特別な意味を認めた古代ギリシャ哲学の影響であり、このような異教の影響はけしからんとされる。

古代ギリシャ哲学の影響というのは、まったく正しいと思う。が、このような理論化の骨組みがなければ、キリスト教はユダヤ教の亜流にしかすぎなかったのではないかと私は考える。これは、エリウゲナとキリスト教の間のきわどい関係にも通じている。

エウリゲナはキリスト教神学を補完すると同時に、そこに新プラトン主義の種を封印した。後世のルターはこの危険性をはっきりと認識していたが、エウリゲナの蒔いた種は、ルネッサンスへと花開いていく。はたしてエウリゲナはどこまで、見通していたのだろう。

シャムロックからずいぶん横道にそれた。私は毎年、機会があればシャムロックの種を人に配っている。とにかく、かわいがってくれればよいと思っている。

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コメント

ここのところ来年のキルトフェスティバルのデザインのヒントをさがしに、ケルトに舞い戻ってPC三昧です。
今日、いい加減に夕飯の支度をしないといけないのにこのサイトを見つけてしまいました^^;
昔からエクスカリバーや円卓の騎士(アーサー王はつまんないのであんまり好みじゃなかった・・・)キャラメルかなにかに入っていた花の妖精のカードやらどうもケルティックなものに取り付かれている部分があるらしく、自分の犬舎名もゲイル語(スコティッシュゲイルですが)にしている始末。
いつかはアイルランド、ハイランド、ウェールズ・・・を訪ねたいとおもっていたところ、この春ダンナに先を越されてしまいました。
シャムロック、シャムロックと騒いでいたところ、取引先の会社の女性の行為で生茎を丹念に土を落としておみやげにいただき、さし芽をしたところ無事発芽。ところがこの夏の猛暑のためからしてしまいました。残念無念・・・
もし種がいただけるなら、ぜひ少し分けていただけると大変うれしいです。
さて、時間ができましたらゆっくりじっくり読ませていただきます。しっかりお気に入り登録させていただきました。

gleannorachさま

ご訪問ありがとうございます。
シャムロックの種につき、まだ少し手元にありますので、お送りできます。
メールで送付先をお知らせください。
メルアドは、私のHPの表紙の下の方にあります。

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