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書評 「アースダイバー」

この本は、中沢新一著 講談社から出版されています。

彼独特のアナロジーを掘り下げる手法によって、縄文以来の東京の心の古層にたどりつくという趣旨の内容です。比喩として、大地の記憶に飛び込むということですね。ネーミングはインディアンの神話から採っていますが、気が利いています。

私としては、ちょっと躊躇するいつもながらの論理の展開ですが、極度に人工化された東京の市街地の下に、どろどろとした太古的な情念を感じ取る感覚を呼び覚ましてくれます。

仕事で、渋谷の神泉駅に行くことがよくあるのですが、この地名は以前から妖しい、と思っていました。この本で明らかになったことは、付近が火葬場であったこと、この谷間に泉が湧き、聖(ひじり)たちが、弘法湯と称する癒しの湯として泉の水をふるまっていたことです。中沢新一ファンでなくても、このような、東京の謎解き散策にはお薦めの本です。

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